最近、巷で話題のピニンファリーナデザインの「カンビアーノ」というインクが要らないペンが気になって買ってみました。
といっても、本家NAPKIN社の4.EVERという違うデザインのやつです。
（こっちがオリジナルっぽい）
いろんな記事でも書かれているように、このペンはもともとイタリアNAPKIN社のイサーグラフ（Ethergraph）という特殊合金を使ったペンらしいということです。
で、調べたらイギリスから通販で買えそうだったんで買ってみました。
まず、AmazonUKで注文しようとしたら、チェックアウト時に「お前の国籍が気に入らないから送ってやんねぇ」みたいな感じで「おま国」されて買えませんでしたwww
やっぱ無理なのかなぁ～と思っていたら「CultPens」という通販サイトでも取り扱っていたのでこちらから注文。
調べると、ここから買っている日本の人もいるみたいだったので。
注文から1週間ぐらいで無事届きました。
お値段40ポンドです。
ピニンファリーナのやつが89ユーロなんで、さすがにそれよりは安い感じですがそれでも結構高いです。
まあとにかく開封！
なんかよくわかんないミリペンみたいなのがおまけで入ってます。
とりあえずコピー用紙に書いてみます。
書き味は5H（適当）ぐらいの固めの鉛筆みたいな感じです。
あと、硬いテーブルに紙一枚置いて描くと、結構引っ掻いてる感が強いので「黒板を爪でキィィィ」ってのがダメな人は結構くるかもしれないです。
重なってる紙に描く分には摩擦係数の高い鉛筆といった感じでそんなに違和感無し。
発色は、まあ予想通り薄い。
超ローダイナミックレンジだけどその中でタッチは出せます。
重ねがきしていくとすぐに頭打ちせず結構濃くなっていく感じもあります。
あと角度を寝かせて描くと鉛筆のようにちゃんと太い幅で塗れます。
この辺は予想よりいい感じです。
ただひとつだけ言いたいのは、この箸みたいなデザインです。
握る前からわかってたんですけど、クッソ持ちにくい！
なんでにぎるところが一番細いんですか！
そして、重心がペン先と逆の端にあるのでバランスも超悪いです。
この人間工学のすべてに反逆したかのようなデザイン！
イタリアらしいといえば、らしいですかねw
調べていく中で、もともと昔からメタルポイントという金属の鉛筆みたいなものはあってBETA PENとかすでに国内で買える製品もあるようです。
が、すんごい薄いらしくかなり評価が悪い・・・。さすが、あんまり話題になってないだけのことはあるなぁwww
しかし今回話題の方式は、ペン先と紙との摩擦による酸化によって発色するらしく、銀などの金属が削れて紙に付着し、それが酸化して発色する従来のメタルポイントとはメカニズムからして違うようです。
ガンガン減るらしいメタルポイントとは違って、ペン先の削れる量もほんのわずかで本当に半永久的に使えそうだと解釈しました。（本当のところは情報が無さ過ぎてよくわからない）
もしも、従来のメタルポイントと同じものだったら、いまさらそんなものを話題にしておいて自分で買ってレビューもせずコピペしかしない糞情報サイトどもを呪いつつ泣き寝入りしますwww
まあ、人柱覚悟なんでべつにいいですけどwww
しかし、なぜここまでしてこのペンを手に入れたかには理由があります。
大学時代から、基本的にPC＋タブレットでフルデジタル絵を描くようになったので、アナログで紙に絵を描くのは自宅意外の場所で、アイデアスケッチとか徒然なる落書きをするぐらいになりました。
そういう用途において私が求める画材の特性は、
- タッチが出る（強弱）
- 消えない（手でこすっても伸びない）
この2つです。
ここなんですよ！
これに適合するペンが無いんですよ！
まず鉛筆ですが、タッチはOK。
でも手で伸びちゃうのと、あとなんか臭いのが嫌。
鉛筆って手とか、描いた紙とか臭くなりません？
で、次に試したのがロットリングのアートペンです。
要するに万年筆なんで、タッチは出るんですが濃度じゃなくて線幅なんですよね。当たり前ですが。
あと、インクがドバドバ出たり、逆に使おうと思ったときに乾いて死んでたりと、トラブルが多いので結局使わなくなりました。
さらに、インク乾くのに結構時間が必要なので結局手で伸びる問題も残ります。
いいとこ全然ナッシング！（私が使い方下手なだけですが）
で、最近は専ら普通のボールペンに落ち着いていました。
そういえば最近、消えるボールペンとか流行ってたじゃないですか。
自分はあれ、書き味糞だし、発色は薄いし、間違って重要書類に使いそうになるしで、大嫌いなんですが、あれを見たとき「逆なんだよ！」と思ったんですよ。
「消えるボールペン」
じゃなくて
「消えない鉛筆」
が欲しいんですよ！俺は！
ということで、今回手に入れたこのペンはなんとか使えそうな感じなので今後もいろいろテストしてみようと思います。
次はまず、いろんな種類のスケブ買ってきて紙の違いによる変化をテストしてみようと思います。
