2020年1月19日日曜日

ツーリングバイク組立



グラベルバイクやアドベンチャーロードなんてのが流行ってますが、真のアドベンチャー・ツーリングとは何かというのを自分なりに考えて、春からの本格的なツーリングシーズンに向けて組んでみました。

とりあえず完成した状態(キャリアなし)

コンビニにテスト走行

コンセプト

学生時代はアルミのMTBでサイクリング部の連中とツーリングしてましたが、今ならクロモリロードだなと、去年のツーリングでさらに感じたことなども踏まえて3泊ぐらいまでのソロツーリングが無理なくできる車体を組んでみようと思いました。
最近クロモリに乗ってて感じるのは計測重量と走りの軽さは全然相関しないということですね。
当然タイムを競うレースでは結果に出るんですが、娯楽でツーリングするんなら緩いポジションにセッティングしてクロモリに合った速度域で乗ったほうが圧倒的に楽です。
カーボンのガチロードにもたまに乗りますが軽いから楽になるということはないというかむしろ戦闘態勢で乗ってしまうので疲れますw

フレーム

クロモリです。予算があればチタンにしてました。
最初はAmazonで安売りしてたので何となく買ったXROSS A1をツーリングバイクに改造しようと思いましたが、フロント変速の追加とボトルケージ取付けに相当な魔改造が必要なのとさすがに重量が重すぎて輪行時に辛そうなのでやめましたw
ということでSEABOADという中華クロモリのシクロクロスフレームを購入。送料込みで¥37,311とブランドものから比べれば相当安いですね。
以前組んだBLAKE MASTERという怪しいクロモリフレームとは違いかっちり作ってありますw
チューブはレイノルズの725(熱処理系)ライクなものが使われてます。
フレーム自体は1.7kg程度とクロモリにしては軽いと思います。
しかしフォークが1㎏と重いですがクロモリのゴツイ奴だから仕方がないですね。
いずれカーボンに替えるっていう手もあります。

ドライブトレイン

8速!真のデュラビリティはチェーンもスプロケも分厚い8速だという思いがあって、新しい2000系Clarisが上位モデルと遜色ないデザインになり良いなと気になっていたのもちょうどよいタイミングでした。
しかしスプロケのローが最大34Tなので、荷物を満載して上りとなるとフロントシングルはもちろんダブルでも足りないのでトリプルにしました。(このせいでパーツの入手性がすごい下がったw)
頑丈なだけでなく8速なら調整の余裕も大きいし、いざというときに田舎の自転車屋でも対応できると思います。
それこそ12速なんかにしたらチェーンの在庫なんか期待できないです。

フロントディレーラーはフレームが届く前にバンドタイプを買ってしまったんですが、フレームに直付けバンドが付属しててそっちのほうがかっこよかったかなとちょっと後悔w
まあ機能的には同じです。

チェーンリングはなんと鉄です!www
激重ですが、このルックスで鉄はツーリング用に耐久性重視するのであれば逆にアリだなと思います。
これでスプロケ、チェーン、チェーンリングと駆動系のすべてが鉄ですから壊れる気がまったくしないですね!w

ブレーキ

ディスクにはしたかったんですが、整備性と輪行のしやすさを考えてメカニカルディスクにしました。
ワイヤーでキャリパーの油圧ピストンを引くタイプも中華系で安いのが結構出てますが結局油圧系のトラブルをおこしそうなので素直にワイヤーでそこそこいいのを。
あまり考えずに定番のTRPのSpyreを買って組んでみて気が付いたんですが、パッドが両側とも稼働して当たり調整もそれぞれできるんですね。さすが高いだけある。
ディスクローターはせっかくなのでフロント180mm、リア160mmにしてます。
テコ比的にはOKだと思うんですがロード用のレバーだとやはり効きが弱いかなと最初は思いましたがパッドのアタリが出たのかただ単に慣れたのか1日乗ったら気にならなくなりましたw
メタルパッドにする手もありますがとりあえずはこのままでもよさそうです。

ホイール・タイヤ

タイヤはコンチネンタルのライドツアー700x32cでバリバリのツーリング用タイヤにしました。
リフレクターが付いてるのがツーリングにはなかなかいいなと思います。
これまで25cのウルトラスポーツでツーリングした感じから、もう少しパターンが深ければ雨や林道みたいなところに入ったときにも対応できるかなと選択しました。(シュワルベのマラソンと迷いました)
しかしツーリングタイヤはどれもワイヤービードなんですよね…重い。
シクロクロスタイヤにしようかとも思ったんですがおとなしいパターンでこのぐらいの太さのが見つかりませんでした。
ホイールが29erなのでMTB用のオンロードタイヤも考えましたがこれもいいのが見つからず。
まあ重いの除けばツーリング用なので間違いないでしょう(適当)
あとバルブコアが外せるタイプなのでシーラントを入れてあります。

そしてホイールの選択ですが、フレームがQRでリアエンド幅が135mmなので完組ロード用はないのでグラベルロードなんかで流行りのMTB用29erを使う方向で検討しました。
最初はフロントハブダイナモにして手組もいいかと思ったんですが、アルミでいい感じのリムが案外ないんですよね…
最終的に選んだのはKOOZERという怪しい中華ホイールで、送料込みで¥15,593でした。
スポークテンションも結構張ってあるし、振れ取り台で回し見た感じ振れもほとんどないのでとりあえずこのまま使おうと思います。
選んだポイントとしてはこれも現地修理可能なように、ストレートプルスポークとかスポーク本数少ないやつとかを避けてとにかくオーソドックスな仕様のを選択してます。Jベンドスポークの32H、6ボルトディスクローターマウントととにかく普通。
一点、組立の時にびっくりしたのはQRで固定してない状態だとフリーボディがスポット抜ける構造だったことですね…ぱっと見ではスルーアクスルと構造を共通化してるからこうなってるような感じがします。
輪行のとき気を付けないとフリーの中身ぶちまけて紛失しそうですw
そのうちフロントばらしてハブダイナモ入れるのありかなと思ったんですがSHIMANOの手ごろな0.9Wのやつってディスク対応のが無いんですよね…そのうち出るのかな。

さてMTB用の29erリムにロード用の700cタイヤを付けるということで、ネット上では問題ないという情報がちらほらありますが、実際にやってみるまで不安でしたw
リム外周は同じですが幅がかなり違いますが、ロード用としては太めなのでそんなに違和感ありません。
あとこのほうがリム打ちのリスクも減りそうです。

荷物

最近のアドベンチャーロードなんかではフレームのいろんなところで小さいバッグをくっつけるのが流行ってますし、びよーんと長いサドルバッグは買ってみて使ってるんですが、こいつに関しては昔ながらのリアキャリアにパニアバッグにしました。
寝袋と銀マット、テントを積むの考えるとやっぱりキャリアのほうが慣れてるし現実的かなと思います。
当然フレームにダボがあるんですがリアエンドのダボの周囲に余裕がなさ過ぎてそのままだと干渉して付けられなかったのでキャリア側を削りました。
昔のツーリング時の経験からキャリアのネジはとにかく緩むので全部ロックタイト付けてあります。この自転車に関しては着脱は考えていないのでこれでいいでしょう。

昔はドイターの左右独立型のサイドバッグを使ってましたが、当時からパニアバッグのほうが運用性よさそうだなと試してみたかったので、とりあえず中華の安物を買ってみました。取付けがどこもユルユルであいまいな感じなんですがこれで走って大丈夫なのかなwww
ちょっと考える必要ありそうです。
上側のバッグは外せるのでサイドだけでフラットになったところにテントや寝袋を括り付ける運用もできます。
一応このままで防水らしいですが全く信用はしていませんw
あとリアキャリヤにつけられるテールランプが400円ぐらいであったのでつけてみました。なかなかよさそう。

フロントはいつも使ってる小さめのフロントバッグで今のところいいかなと思ってますがまっすぐ固定するために下向きにアクセサリーマウントを付けたので、大きいサイズにも対応できるようにはしてあります。

その他パーツ

サドルは前回組んだ怪しい中華クロモリロードの時と同じものにしました。
チタンレールで一番安いのを選んだだけなんですが、長距離乗ってもケツが痛くなりにくくてすっかり気に行ってしまいました。
しかもチタンレールで2千円代です!今まで何となくプロロゴにしてましたが今後はサドルは全部これにすると思いますw

ハンドルバーは最近グラベル系で流行りの末広がりタイプでアルミで安いのを探して、GORIXのSENBAにしました。ショートリーチで上の幅がC-C400mmです。
DIXNAの奴のほうがさらにショートでフレアが広いので迷ったんですが、上の幅が狭すぎるのでやめました。
自分は普段400mmのハンドルを使ってぴったりな感じがしてます。
実際に肩の骨の間の幅も400mmです。
バーテープはテーマカラーのブルーでAmazonで売ってた安物ですw
最近キラキラのとか流行ってますがこんなもんに金かける奴の気が知れない…
そういうやつに限って駆動系の部品とかは最上級品使わないしねw

アクセサリー類のマウントはオフセットで取り付けるバーを追加してます。
これでスマホとメーター、ライトが無理なく固定できます。
わかりにくいですがちゃんとベルも付けてあります。
下側にも同じものを付けてフロントバッグが垂れ下がらないようにしました。

ヘッドパーツは中華通販で前から気になってたCHRIS KINGのデッドコピーですw
仕上げはよくできてますが、上側のベアリングを押すスペーサーの厚みが0.3mmほど足りない感じでそのままつけると上ワンのフタが干渉してゴリゴリになりますw
しょうがないので余ってた0.5mmのコラムスペーサーを入れてとりあえずまともに動くようにしました。あとちょっとだけ薄いとジャストなんだけど当分はこれでいいかな。

ステムは0°のにしてハンドルバー上面の角度とつなげるような感じでセッティングしたかったのでMTB用のものでそこそこ軽いのを選びました。
ちょうど安くてかっこいいのがあったのでFOURIERSの角ばったやつにしました。
ClarisのブラケットがSRAMよりも少し長いのでいつもの100mmから90mmにして近づけてあります。
ちょっと乗ってみた感じもこれでよさそうです。

BBは安い中華セラミックですw
今回の組み立てで難儀したのがこの部分で、シェル幅が68mmなのでスペーサーは右2枚、左1枚なはずなんですが、それだとチェーンリングに対してフロントディレーラーの可動範囲がカバーできない状態だったので一度バラして逆にしてみたらうまくいきました…いいのかなこれで…
でもこのほうがQファクター的に左右対称に近づくのでいいことしかないんですよね。
まあ全体の幅は変わってないのでメカ的には問題ないはずです。

ボトルケージは中華通販で激安のアルミ製のを。
BBもそうですがブルーでもスカイブルー寄りです。今回パーツカラーはブルーで統一しましたがブルーのアルマイトは振れ幅大きいので合わせるの難しいですね。(前回のゴールドも結構合わなかったですが)
レッドは安定してるしラインナップも多いので一番楽ですね。

ペダルはSPDなんですが、中華の怪しい奴を買ってみました。
¥2,432と激安ですが軸の形が高級機っぽいのでどうかなと。
開けてすぐ手で回してみたらすっごいゴリゴリで笑いましたがまあペダルなんて使ってれば当たり出るでしょ(雑)
質感は悪くないと思います。ぱっと見XTぐらいのグレードに見えますw

ケーブルは最近お気に入りのAmazonで売ってるRISKという中華系です。
ブレーキとシフトセットで1,400円となかなか安い。
ここは中華にしては真面目なドレスアップパーツを作ってる印象のメーカーですが4色あってシフトはちゃんと4mmでアルミのエンドキャップが付いてきます。
ワイヤーのエンドを処理する熱収縮チューブもいい感じ。

組立中の状態




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